国重要無形民俗文化財(重文)の熊野速玉大社(上野顯宮司)例大祭は16日、雨の中、神輿(みこし)渡御式と御船祭・早船競漕(きょうそう)が営まれた。
熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)の神霊が神馬に乗った「ヒトツモノ」に先導されて市内を巡り、熊野大橋上流の「神遷(うつ)し場」で朱塗神幸船に遷されると、旧丹鶴小学校裏河川敷の下札場から9隻の早船が一斉にスタート。上流にある御船島を3周回り、上札場を目指す約1・6㌔のコースで競い、阿須賀区が15分22秒の記録で昨年に続き優勝した。阿須賀区のとも取りを務めた栗栖達也さん(43)は「スタートが悪ければ焦ってしまうこともあっただろうが、スタートが上手に決まり先頭に立つことができたのはできすぎだった。そこで優勝を確信した。勝って当たり前みたいにいわれていたので、2連覇に関してはプレッシャーもあった」と話した。
熊野川河原の乙基(おとも)の御旅所では、前日同様に御旅所神事が営まれた。
■早船競漕の結果
【上り】
①阿須賀②王子③千穂④相筋⑤丹鶴⑥堤防⑦神倉⑧明神⑨春日
【下り】
①丹鶴②王子③堤防④阿須賀⑤春日⑥神倉⑦明神⑧相筋⑨千穂
(2017年10月18日付紙面より)
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