2017年07月20日
日ト友好発祥の地を訪ねる
日本語弁論大会優勝者来町
串本町

 第25回アンカラ日本語弁論大会の優勝者2人が14~16日に串本町を訪ね、樫野崎など主要観光地の見学や町長表敬を通して日本トルコ友好発祥地への理解を深めた。

 訪れたのはプナル・サルヴェリさん(21)とギョクハン・ダーデヴィルさん(19)。共にチャナッカレ大学日本語教育学科に在籍する学生で、日立ヨーロッパ社トルコ支社贈呈の日本研修旅行を活用して来日した。同旅行に基づく滞在期間は8~18日の11日間。東京、新潟、広島を訪問後に串本町へ立ち寄り2泊3日の滞在をした状況だ。

 列車で同町入りした2人はまず役場を訪ね、田嶋勝正町長は「限られた時間の中で全てを見るのは難しいだろうが、役場職員もホストファミリーもきっとよくしてくれると思う。まずは楽しんでほしい」と述べて来町を歓迎。後の懇談では2人が日本語に興味を持ったきっかけはアニメーションで、サルヴェリさんは俳句に関心を持ち将来は教員志望、ダーデヴィルさんは声優業に関心を持ち日本の技術を持ち帰り自主制作アニメに挑戦したい、という思いを持っていることなどを話題にして親交を深めた。

 初日は潮岬観光タワー(エルトゥールル館)や望楼の芝を見学しホストファミリーと合流。2日目午前に樫野崎を訪ね、午後は串本海中公園や橋杭岩を見学し橋杭海水浴場でシーカヤックに挑戦。同浴場のビーチハウスラパンでホストファミリーが属する南紀国際交流協会(西畑栄治会長)とのバーベキュー交流会にも参加した。

 樫野崎にあるトルコ軍艦エルトゥールル号殉難将士慰霊碑では献花台の清掃奉仕をするなどして先人に礼を尽くし、献花して冥福を祈った。トルコ記念館では同町地域おこし協力隊のトルコ人女性アイシェギュル・アルカンさんや役場総務課の小久保和俊吏員からエ号遭難救助の経緯について説明を受けた。

 樫野崎を一巡後、サルヴェリさんは「多くの遺品が良好に保存されているのを見て、事故を良かったとは言いにくいけれど結果的にいい関係に結び付いていると思った。串本に来て良かったと思うし、ごみ一つない環境を守っていただいていることにも感動した」とコメント。

 ダーデヴィルさんは「事故当時のことを思いながら歩き、日本とトルコの関係はどこから始まったのかを考えた。悪い事が起こっても後でいい事が続けば、今の(串本の)ような将来に結び付くこともある。日本とトルコの関係は他の国に比べても特別だと思うし、これからもこの関係が続けたらいいなと思った」と印象を語った。

 2人は16日午前に次の訪問先の大阪へ移動。京都や神戸も訪問して研修を終え、若干の私費滞在をして帰国の途に就いた。

(2017年7月20日付紙面より)

殉難将士慰霊碑前で清掃奉仕するアンカラ日本語弁論大会優勝者ら=15日、串本町樫野
左からプナル・サルヴェリさん、田嶋勝正町長、ギョクハン・ダーデヴィルさん=14日、串本町役場