2012年01月10日
くじら文化に理解深める - オーストラリアの学生たち25人 - 太地町

和歌山大学観光学部の加藤久美教授の企画する「環境と精神文化 古道を歩く」の参加者25人が7日、太地町立くじらの博物館を訪問して同町のくじら文化に触れた。

メンバーは加藤教授のほか、同町とその姉妹都市のブルームに水琴窟を設置したことで知られる写真・映像作家のサイモン・ワーンさん=オーストラリア=とニユーサウスウェルズ大学(同)学生12人、メリーランド大学(米国)学生4人、和歌山大生4人、大学教授らなど。

同館では、古式捕鯨を紹介する特別展示を開催しており、櫻井敬人学芸員から、展示品の紹介を受けながら、その歴史について説明を受けた。

講座の趣旨は、豊かな自然と文化を有する熊野で国際的な講座を実施し、文化や環境を精神面で理解してもらうこと。加藤教授は「捕鯨問題で、海外で悪いイメージを背負わされている太地を客観的に判断し、理解を深めてもらいたい」と話した。博物館の前には、同町立石垣記念館にも立ち寄り、サイモンさんの、太地を紹介する伝統文化の写真展も見学した。

一行は4日から、中辺路など熊野古道を歩き、熊野本宮大社、熊野那智大社、熊野速玉大社に参拝して熊野の神々に触れた。メンバーの一人、彫刻家のエドワード・ホーンさん(36)=オーストラリア=は、「この数日でいろいろな事を学んだ。加藤さんや櫻井さんの話しでいろいろな誤解があることが理解できた。太地が世界中で非難されているのは残念だ」と述べ、太地のくじら文化に理解を示した。全員はこの後、中辺路町近露に移動して地域活動に取り組む予定。エドワードさんは「修復された山林の美しさを際立たせるような、環境アートができれば」と希望を口にした。

くじらの博物館には、宇佐川彰男町教育長も駆け付けて歓迎のあいさつ。サイモンさんは「難しい状況のなかで、われわれを受け入れてくれた」とメンバーに紹介し、感謝した。

太地のくじら文化を紹介する櫻井敬人学芸員 (左) =7日、 太地町のくじらの博物館
宇佐川彰男教育長 (中) を紹介するサイモン・ワーンさん。 左は加藤久美教授